ファッションの楽しみ方と店主の独り言...

昨今、ヴィンテージと呼ばれるアイテム
というかもはや1ジャンルとして人気も価格も
急騰している古着市場。
古ければ高い?...というのは個人的にちょっと
話がすり変わってないかと思うところもあり
USメイドや90年代、それ以前のTシャツの掘り起こしを一旦やめて、
今季は「これがあれば大丈夫」というわけで
Insonnia ProjectsのプリントTシャツを改めてフォーカスしています。
EMINEMのTシャツは2021年に同ブランドから
ローンチされ、それを散々着回してきた私物。
店頭にも現在(見本として)展示していますが
経年変化を個々それぞれに楽しむこと、
その経験もファッションの醍醐味なんじゃないでしょうか
現代ブランドの様々な表現力、素材から加工技術。
パターンから縫製に至るまで「こうだったらよかったのに」を
叶えてくれているわけです。
わかりやすく言えば最近の服、
お洒落なわりに随分着やすいでしょ?...と。
お洒落は我慢
なんていうのは前時代的なものになりつつあるわけです。
嫌な言い方になりますが
売り手の都合で高く売買されるのは
古着屋さんであれ、ネット通販であれビジネスですから
人気がある、流行ってるからこそ勝負どころな訳です。
果たして買う側はそれに消費されるだけでいいんですかね。
芸能人や著名人たちのYoutubeやSNSの数字が
とれている今だけですよ、この異常な状況は。
...と個人的には冷ややかに受け止めています。
まだ誰も評価していない(色眼鏡じゃない)
現代のファッションに対してワクワクしたり、
心底から「欲しい!!」なんて衝動に駆られる。
時代時代に素晴らしいパフォーマンスがあり
それが20年30年後、時間の経過と共に思わぬところで
評価されたのが昨今のムードに繋がってるのではないでしょうか。
そういう感性や柔軟さに一番センスを感じるし、
他人の評価で決められたトレンドや
古着に限らず、ファッションではなく
人気アイテムに単一化した現象に対する
アンチテーゼとして自分は声にしたい。
もちろん選ぶのはそれぞれ、自由ですから。
当店は
今売れてるブランドやアイテムを紹介してる意識は微塵もありません。
縁があり、作り手の才能や共感するものがあって
共に仕事をする関係だと思っていますし常々そう伝えています。
購入された皆様が「これ選んでほんとよかった〜」と
思って頂けるのも、ある意味当たり前なことなんです。
そう言えるほど1つ1つ、丁寧に向き合っています。
好きな人間がお店をやると良くも悪くもこうなるんですよ...という
長々と読んでて1mmも面白くもない文章になりました(苦笑)